自分のために宝を積んで神に対して富まない者は、これと同じである」。
愛する兄弟たちよ。よく聞きなさい。神は、この世の貧しい人たちを選んで信仰に富ませ、神を愛する者たちに約束された御国の相続者とされたではないか。
自分の持ち物を売って、施しなさい。自分のために古びることのない財布をつくり、盗人も近寄らず、虫も食い破らない天に、尽きることのない宝をたくわえなさい。
わたしは、あなたの苦難や、貧しさを知っている（しかし実際は、あなたは富んでいるのだ）。また、ユダヤ人と自称してはいるが、その実ユダヤ人でなくてサタンの会堂に属する者たちにそしられていることも、わたしは知っている。
わざわいなるかな、 災の手を免れるために高い所に巣を構えようと、 おのが家のために不義の利を取る者よ。
イスラエルは実を結ぶ茂った ぶどうの木である。 その実を多く結ぶにしたがって、 祭壇を増し、 その地の豊かなるにしたがって、 柱の像を麗しくした。
あなたのかたくなな、悔改めのない心のゆえに、あなたは、神の正しいさばきの現れる怒りの日のために神の怒りを、自分の身に積んでいるのである。
だから、もしあなたがたが不正の富について忠実でなかったら、だれが真の富を任せるだろうか。
しかしあなたがた富んでいる人たちは、わざわいだ。 慰めを受けてしまっているからである。
悲しんでいるようであるが、常に喜んでおり、貧しいようであるが、多くの人を富ませ、何も持たないようであるが、すべての物を持っている。
富んでいると偽って、何も持たない者がいる、 貧しいと偽って、多くの富を持つ者がいる。
富むことを願い求める者は、誘惑と、わなとに陥り、また、人を滅びと破壊とに沈ませる、無分別な恐ろしいさまざまの情欲に陷るのである。
